2020年 マルピー・ライフテック 猫のワクチン抗体価検査を受けました。【シャルトリュー男の子 1歳半】

動物病院

シャルトリューのぽっぷくん(1歳5ヶ月)がマルピー・ライフテック株式会社の「猫のワクチン抗体価検査」を受けたので、検査費用や検査結果などの情報を記事したいと思います。

猫のワクチン抗体価検査について

高齢猫やアレルギー体質、ステロイドを服用している、腎不全などの疾患がある、ワクチンで強い副反応が出たことがあるなどの理由で猫のワクチン接種を控えたい時にどれくらい抗体を保有しているか、接種したワクチンの効果を確認したりすることができる検査です。

我が家では、猫の抗体価検査を受けた回数はネルちゃんが2回、ぽっぷくんが1回です。

猫のワクチン抗体価検査の費用

猫のワクチン抗体価検査費用は税抜6600円(税込7260円)でした。抗体価検査の検査名は、マルピー・ライフテックの「猫ワクチンセット検査「Vセット」」です。

掛かり付け病院の1つで猫の健康診断プレミアムコースを受ける時に同時に受けました。健康診断の時に一緒に受けると採血が1回で済むため、猫への負担も減るので、ワクチン抗体価検査だけを受ける場合は、別途採血料も掛かるので健康診断と一緒がおすすめです。

今回、猫の抗体価検査を病院は、診察室も10室くらいあって犬猫ゾーンが完全に分かれている大規模病院で、レントゲンやエコーなどの検査費用も小規模病院に比べると割高ですが、猫のワクチン抗体価検査は約7300円で意外と安かったので驚きました。ちなみにこの病院では、猫のワクチン抗体価検査は推奨しない方針で受ける猫もかなり少ないそうです。

猫の抗体価検査は外注検査なので費用が高額になることも

猫の抗体価検査は院内キットが存在していないため、外注検査(外部委託検査)のみで、費用は病院によっては2~3万円くらするところもあるので、事前に病院に問い合わせるのがおすすめです。安いところでも3種混合ワクチンの費用を超えると思います。

別の大規模病院に猫のワクチン抗体価検査の費用を電話で問い合わせた時に3種で7000円と安かったので「猫のワクチン抗体価検査の費用ですか?犬ではなく、猫です。」と再三確認したにもかかわらず、犬のワクチン抗体価検査と間違われたことがありました。猫の場合は1万8000円(富士フイルムVETシステムズの抗体価検査)でした。担当獣医師によると猫のワクチン抗体価検査を受ける人はほぼいないので、受付が犬と間違ってしまったと言っていました。

動物病院は猫のワクチン抗体価検査を推奨していなかった


今回、猫のワクチン抗体価検査を受けた病院で以前からワクチン抗体価検査について複数の先生に質問したことがありました。

【病院が猫のワクチン抗体価検査を推奨しない理由】

その1:猫はワクチンの抗体が付きにくい子や長く持たない子もいるので、猫パルボ、猫カリシ、猫ヘルペスの3抗体価とも基準を満たすのが難しい。

その2:ワクチン接種より費用の高い抗体価検査を受けたのに結局ワクチン接種をすることになり、その分費用も掛かるので、ワクチン抗体価検査の費用が無駄になることが多い。

動物病院的には、抗体価検査を引き受けることは出来るけど(もしやるなら健康診断のついでにすれば、採血が1回で済むのでそうしてほしい)、ワクチンは毎年接種を推奨しているので、毎年接種してほしいけど、抗体価検査はせずにワクチン接種を遅らせるだけでいいと思う、みたいな感じでした。

猫のワクチン抗体価検査を受けようと思った理由

ぽっぷくんは子猫の頃から片方の目が開きにくくなってしまう症状が数ヶ月に1、2回程度続いています。この現象は寝起きに起きることが多く、30分~1時間、長くても3~6時間程度で症状が治まります。2つの病院で複数の獣医師で診察を受けたことがありますが、症状が軽いのではっきりした原因が分からないままなのです。

獣医師によって見解が違うのですが、「顔の肉で圧迫されているのかも」、「小さい時に猫風邪に感染していてその影響が出てるのかも」、「もしかしたら何らかのアレルギーがあるのかも」と言う感じでした。

目の検査(フルオレセイン染色)では眼球には傷はなし、マイボーム線も詰まったりはしていないんですよね。1度だけ今までで1番目の症状が出た時があったのですが、目の洗浄をすると目の奥に目ヤニと膿のどろっとしたものがに溜まっていることがありました。以前からくしゃみも時々しているので、この時は猫風邪の可能性も考慮して、IDEXX RealPCRTM検査「猫上部呼吸疾患パネル(FURD)」を受けたのですが、全項目陰性でした。次は「スペクトラム ラボのアレルギー検査 92項目」を受ける予定です。

結膜炎で抗生剤入りの目薬(抗生物質点眼液)を処方されたり、症状が軽すぎて特に何も処方されなかったりします。(症状が出てからすぐ準備して動物病院に連れて行っても予約時間の関係や待ち時間で診察を受けるころには症状が落ち着いているので。)

獣医師からも目の症状が出ている時はワクチン接種は控えたほうがいいと言われ、3種混合ワクチンを延期している状態なので、抗体の有無を確認するために健康診断のついでに猫のワクチン抗体価検査を受けてみることにしました。

ブリーダーさんとの譲渡契約で3種混合ワクチンを毎年接種することになっているので、抗体価検査で全ての抗体が獲得できていれば、ワクチン接種と同等になるので抗体価検査の結果を証明書として使用したいと思っています。

猫のワクチン抗体価検査の結果について

外注検査なので検査結果が出るまで2週間くらい掛かるとのことでしたが、今回は9日後に検査結果が届きました。子猫の頃にキャッテリーで3種混合ワクチンを接種したきりだったので、1つも残っていないだろうなと覚悟はしていましたが、見事に3種類とも抗体が足りませんでした。

ワクチン抗体価の結果

猫パルボも猫カリシも猫ヘルペスも基準値(感染防止レベル以下)でした。

猫パルボウイルス抗体(FPV)の抗体価は10倍未満
猫カリシウイルス抗体(FCV)の抗体価は100倍未満
猫ヘルペスウイルス1型(FHV1)の抗体価は100倍未満

検査結果の数値の解説

以下、検査結果(猫ワクチンセット検査Vセット)のコメント欄の引用になります。

猫パルボウイルスの抗体価は20未満、猫カリシウイルスの抗体価は400以下、猫ヘルペスウイルス1型は200以下の場合はワクチン効果が十分とは言えません。

猫パルボウイルスの抗体価は20~40、猫カリシウイルスの抗体価は800~1600、猫ヘルペスウイルス1型の抗体価は400~800の場合は効果が期待できる抗体価です。しかし、長期間の効果を期待するにはもう少し高い抗体価が望ましいでしょう。1年後にワクチンを追加摂取されるか、抗体価検査を実施されることをお勧めいたします。

猫パルボウイルスの抗体価は80以上、猫カリシウイルスの抗体価は3200以上、猫ヘルペスウイルス1型は1600以上の場合は長期間のワクチン効果の継続が期待できる抗体価である。

猫のワクチン抗体価検査を受けてみた感想

猫のワクチン抗体価検査は院内検査キットがなく、外注検査(外部委託検査)のみで、検査結果が出るまでに1~2週間くらい掛かるのとワクチン接種より費用が掛かってしまいますが、猫パルボウイルス、猫カリシウイルス、猫ヘルペスウイルスの3抗体価とも全く足りていないことがはっきりしたので良かったです。検査結果として数値が見れるのは分かりやすくていいと思いました。目の症状が落ち着いている時に3種混合ワクチンを接種しようと思います。

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